皆さんは原油の相場を見る際に何を確認していますか?
原油のポジションは
- 原油を取り扱っている会社(日本株ではINPEXなど)
- 原油指数のETF
- 原油のCFD
- 原油の先物
上記の購入ができると思いますが原油は変動も大きく(ボラティリティが高い)ポジションを取るにあたって注意が必要な商品です
- 何を指標に取引をすべきか?
- 確認すべきニュースは何か?
- そもそも原油はどんな種類があるのか?など
原油取引にあたり押さえておくべき項目をまとめてみました
原油の種類
原油はいくつか種類や名称があります
- WTI原油
- ブレントオイル(Brent Oil)
- クルードオイル(Crude Oil)
- スウィートオイル
- サワーオイル
- オマーンオイル
- ドバイオイル などなど
上記の中で原油相場を見るのに重要なのは出来高の大きい2つ
WTI原油(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)
アメリカ南部を中心に産出される
取引は主にアメリカ・カナダ・南米
ブレントオイル(Brent Oil)
イギリスの北海にある油田から採鉱 北海原油とも呼ぶ
取引は主にアジア・中東
原油の市場
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)
WTI原油の取引を行っている
その他石油製品や天然ガスの先物の取引も行う
WTI原油は世界最大の出来高で大きな指標となる
ロンドン国債石油取引所(ICE)
ブレントオイル(北海原油)の取引を行っている
天然ガス、ガスオイルの先物の取引も行う
ブレントオイルはWTI原油の次に出来高が大きい
東京商品取引所(TOCOM)
ドバイ原油、オマーン原油の取引を行っている
上記2つは年間2000億バレルを超えるのに比べ東京では140億バレルと大きな差がある
OPEC(石油輸出国機構)
YAHOO!JAPANニュースより
原油相場は上記の様なニュースで大きく動くことがあるためトレンドを見るためには確認したい
- 増産は供給量が増えるので原油相場が下がる
- 減産は供給量が減るので原油相場が上がる
加盟国(2020.9)
イラク、イラン、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラ、リビア、アラブ首長国連邦
アルジェリア、ナイジェリア、アンゴラ、ガボン、赤道ギニア、コンゴ共和国
石油産出国を守るために設立されたもので13カ国が加盟している
2020年9月現在、13カ国が加盟している。
OPECは全世界原油生産量の42%を占め、生産の調整で相場を動かすことができる
原油の価格を上げる事は難しいが、減産により暴落を防ぐ事はできる
ロシア、アゼルバイジャン、バーレーン、ブルネイ、カザフスタン、マレーシア、メキシコ、オマーン、南スーダン、スーダン
OPECに上記の非加盟国10カ国を加えたグループ
より世界の原油価格の制御することを目的とし2016年に形成
- 会議は最低でも年に2回行われ臨時での開催も行われる
- サウジアラビアは世界で群を抜いた石油輸出国で事実上のリーダーとされる
原油の先物指数/ETF/ボラティリティ指数
原油のそれぞれの指数を確認しましょう
WTI原油の先物指数
ブレントオイルの先物指数
原油の一番大きいETF
原油版のVIX指数(恐怖指数)
USOのオプション価格を元に産出される
リグ稼働数
シェールオイル(アメリカ・カナダで生産されるオイルの一つ)の採掘装置の数
原油とシェールオイルは価格競争が起こり原油価格が上昇するとシェールオイルは価格を下げる
つまり
リグ稼働数が上がるとシェールオイルの価格が下がる
最近の稼働数を見ると上昇傾向は続いているため原油価格はまだ上昇する可能性がありそうですね
原油在庫量
原油の在庫がどれくらいあるのかも一つの指標となります
原油の在庫が少ないと原油の価格は上昇する傾向となります
原油在庫量は予想より大幅に低い状態が続いているのでこちらを見ても原油の需要は高い様に見えます
まとめ
- 原油はWTI原油とブレント原油に注目
- OPEC、OPECプラスのニュースで減産や増産のニュースに注目
- 原油の先物、ETF、恐怖指数をそれぞれ知っておく
- リグ稼働数も一つの指標として確認
- 原油在庫量の確認も忘れずに
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